NHK

NHKスペシャル「日本の群像・再起への20年(2)銀行マンの苦闘」
という題で番組が放送されていた。
内容は、バブル期の日本の銀行(長銀)と外資の社員のインタビュー
や日本政府の護送船団方式についてだった。
95年から頭取になった鈴木さんという人がメインにインタビューされてたが、
今でも裁判が続いているそうだ。
不良債権処理に奮闘した人たちも紹介されていたが、
過酷どころの騒ぎではなかったようだ。
実際過労死をみられる方もいた。
 
さらに見所だったのが、
モルガン・スタンレーの元支社長やゴールドマン・サックスの元支社長などだった。
そろって言っていたのが、不良債権処理の遅さが異様だったということだった。
バブルの頃のアメリカについても取り上げられていて、
ブッシュ父の不良債権処理がキッカケで日本の銀行の不良債権の存在具合について
危惧する人たちがいたということだった。
アメリカでは不良債権が発生した時点で取引を切り、回収するための資金の
調達をするといっていた。
 
長銀は日本の税金10兆円以上をつぎ込んで、リップルウッドに10億で買収される
といういわゆる「ハゲタカ」が起こったことも紹介されていた。
 
この番組で一番驚いたのが、ゴールドマン・サックスのトレーダーが働く姿が
映されていたのと、会社説明会の模様が映っていたのにビックリした。
外国人がいっぱい、英語がベラベラ、外資なんだから当たり前だが
英語が不得意な俺は、ビビッてしまった。
 
バブルの頃の話はいろいろ聞いていたが、あそこまでヒドイ審査や調査だとは
思っていなかった。
日銀がジャンジャン金を発行して、ドンドン企業に貸せという指導を銀行に
していたため、営業マンが考えている額よりゼロが1つ多い状態で貸していたそうだ。
支店長も貸しすぎだと思っても銀行全体が貸しまくっていたそうだ。
さらにそんな状態を本店の審査部門は慣れてしまい、
当たり前のように通していたそうだ。・・・この部門の存在する意味が無い。
そんなことをやっているうちに不良債権ができてしまい
不良債権を回収する部署がつくられるが、あまりに不良債権の取引先が多くて
回収しきれない。
 
そして結局約4兆円の不良債権をかかえる。